逸失利益と後遺障害慰謝料は後遺障害等級が重要

死亡事故の慰謝料 被害者の兄弟姉妹は請求できる?

 日本は車社会なので、山口県でも、多くの方が自動車を利用しています。便利な移動手段であることは間違いありませんが、事故のリスクが依然として高くあると言うことができます。いつ事故に巻き込まれてしまっても不思議ではないので、十分に注意する必要があります。万が一、事故に巻き込まれて命を落とす事態になれば慰謝料を家族が請求することができます。

基本的に子供や配偶者に請求できる権利があるのですが、兄弟姉妹も請求できるのかという問題があります。兄弟姉妹でも固定の慰謝料を請求できるケースがあります。それは死亡事故の被害者が未婚の単身者だったケースになります。慰謝料の相場は100万円~200万円となっています。ただ、この金額は相場なのでこれ以上貰えるケースがあります。それは兄弟姉妹が病気や障害を持っていて十分な収入が得られなくて被害者の収入に頼っているケースになります。被害者の収入が無くなってしまうので、1000万円以上の慰謝料となる場合もあります。

慰謝料を少しでも多く貰いたいと考えている方は、交通事故問題に強い弁護士に依頼することをおすすめします。弁護士であれば誰でもいいと考えている方がいるようですが、それは間違った認識だと言わざるを得ません。弁護士も得意な分野と不得意な分野があるので、交通事故問題を得意としている弁護士に依頼することは大事なポイントになります。また、弁護士費用を安く抑えることに固執しすぎることのないようにしてください。安く抑えようとするのは構いませんが、1番大事なのは慰謝料を多く取ることなので、多少費用が高くなったとしても仕方ないと考えるべきです。費用は安いが実績がない弁護士はナンセンスです。

後遺症での損害賠償の請求方法

 交通事故の被害者になってしまった場合、パニック状態になる人も少なくありません。しかし、可能であれば、怪我など自分の体の状態を調べて、加害者の車両ナンバーや自賠責保険証などの確認もしておいた方がいいのです。事故の状況を、事故の直後にしっかりと確認しておくことで、過失割合を決める時に有利になることが多いです。

 また、目撃者がいる場合は、証言をメモしておいたり、証人になってくれるように名前や住所などを聞いておくことも大切です。警察に報告していないと、保険金の請求手続きにいつ用となる交通事故証明書が発行されず、後で困ることになるので、警察には必ず連絡を入れます。交通事故の場合は、事故の直後は軽い怪我だと思っていても、必ず病院で診察を受けることが大事です。最初は軽い怪我だと思って楽観視してたのに、数日後に急変して病院で検査を受けたところ、重症で何か月も治療が必要になったというケースもあるのです。

 素人の判断は危険なので、ちょっとした異常であっても、医師の診断を受けることが大事です。交通事故が原因で怪我を負った場合、後の生活に影響を及ぼすと判断された場合は、後遺障害として認められることがあります。後遺障害が認定されれば、通常の慰謝料とは別に、後遺障害慰謝料と逸失利益を請求することができるのです。後遺障害の認定のためには、後遺障害の申請が必要です。請求の期限は、自賠責保険の場合は、後遺症の症状が固定した翌日より3年となっています。事故で心身のダメージを受けている場合、後遺障害診断書や保険会社への請求などの事務手続きを自分だけで行うのは大変です。そのため、最近は、交通事故に詳しい弁護士などの専門家に依頼する人が増えています。山口県にも交通事故弁護士山口など優秀な弁護士がいます。

自賠責保険は被害者保護が強いのですが、自動車保険は民間の保険ですのでシビアにチェックされることになります。もちろん、特約等をつけることによって過失に関わりなく支払いが行われる商品も出ています。自賠責保険と過失相殺の関係ですが、被害者保護の観点から被害者の過失が7割未満の場合減額はありません。

但し、過失の度合いにより以後3段階に分かれており、7割以上8割未満で2割減額、8割以上9割未満で3割減額、9割以上の過失が認められるときは5割減額の基準があります。一方、任意保険と過失相殺についてですが、まずは、事故の当事者の加入している自動車保険会社のやり取りになり、全部で10割になるようにお互いの過失割合を決めていきます。基本、大型車が不利で原付等の交通弱者が保護される傾向にはありますが、自賠責ほど過剰に保護はしてもらえません。

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交通ルールをきちんと守っているほうが、また、より安全に注意していたほうが過失が少なく判定され相殺の概念はありません。過失相殺の範囲が異なる点では、上記の通り、傷害を負った場合で治療費もろもろ200万円かかったとします。その際被害者に過失が20%あったと仮定すると自賠責部分は過失相殺がありませんので限度額120万円までは100%でます。しかし、自動車保険では20%の過失により40万円が相殺されますので自賠責と合わせて160万円が支払われることになります。

過失割合で賠償金が大きくかわります。そしてそれは、弁護士が過去の判例を調べたり、法的な主張で獲得するものです。任意保険に弁護士費用特約というものがついていれば、弁護士に無料で依頼できます。弁護士に依頼すると、賠償金が大きく増えるケースが多いです。

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