もしも交通事故を起こしてしまった場合に、一番に気になるのは同乗者や相手のけがや体の具合といったことでしょう。しかし人間が無傷だったからといっても安心することはできません。ガードレールや電信柱、信号などを壊してしまった場合には、数百万円の損害賠償が発生するケースが多々あるのです。
もしも交通事故でガードレールを破損してしまった場合には、すぐに警察に報告する必要があります。同時に保険会社にも連絡し、道路管理者にも連絡を入れましょう。国道であれば国道事務所か県の土木事務所などになります。その担当者によって現場確認が行われるので、その指示に従うようにしましょう。基本的にはガードレールを弁償することになりますが、塗装がはげた程度の小さな損害であれば、請求されない場合もあります。
交通事故によって器物を破損した場合には、事故を起こした人に支払いの責任が生じることになります。それでは破損してしまった場合には、どれくらいの請求がなされるのでしょうか。ガードレールの場合には 1メートルにつき8千円ほどの費用がかかります。しかしこれはあくまでも単体の価格であるため、これに人件費などの設置費用が上乗せされることがほとんどとなっています。器物を破損してしまった場合に、交通事故だと過失によるものであるため、刑事責任を問われることはありません。しかし賠償責任が発生するため、必ず警察に連絡をするようにしましょう。
事故を起こしてしまった場合には、自分の車の修理も必要になり、ガードレールの賠償も発生するとなると、自分では支払える金額ではなくなってしまいます。そんなことはないように任意保険にきちんと加入しておく必要があります。保険会社によっても異なりますが、器物の損壊にも全額負担してくれる内容の保険に加入しておくと安心です。